
なんだか・・ - 評価がおかしい。どうせアングラ大好きの高校生だろうが、オリガミはこんなに万人に受けるグループではない。フローは気持ち悪いし、トラックは不協和音。リリックは嘆き、否定がほとんど。でもたまに聞く
目をそらしてはいけない - ここまで差し迫った現実を突きつけられると、まるで尖ったナイフの様に心の一部がえぐりとられる感がある。だから聴く人によってはとても息苦しく感じるかもしれない。彼らの歌い方や声・リリックを気味悪く感じるかもしれない。でも、だからこそ一度、向き合ってみてほしい。そこで簡単に切り捨ててしまったら、聞き込んだ後のどこか一歩進んだあの気持ちを味わうこともないのだから。最初は私も、CDを思わず止めてしまった。気持ち悪くなってしまったからだ。友達の車でCDをかけたらしかめつらをされ、最近病んでるの?と心配された。ところが、ある時耳に入ったワンフレーズでCDのSTOPボタンを押す指が止まった。聞き入ってしまった。改めて聞きかえすと、思わず聞き入ってしまうような、考えさせられるようなフレーズがいくつもあることに気がついた。今の世の中、情報が溢れているだけに一体その中から何を選べばいいかわからなくなると思う。私はこういう本物の芸術家に正当な手段でお金を払い、それを享受したいと思っている。一度も彼らに会ったことはないが、まるで久々に再会した十年来の友人のように心の内側へと、それもごく自然に入って来た。
神が降りてきた - 今まで聴いてきた音楽が稚拙に思えてしょうがないノリだけですごく薄い主張そんなHIP HOPを忘れられるCDだ今まで好きだったラッパーの半分以上はこれ聴いて嫌いになりました
凄い。 - 本物の名盤。ストリートではなく道路と呼びたくなる様な、深夜の高田馬場の路上を思い出させるリアリティと、悪夢の様な酩酊感の双方が備わっている。嫌になる程に現実的でありながら奇妙に空想的。そして志人となのるなもない男が呟く、鬱屈した自己主張は、それだけで十分過ぎる程HIPHOP足りえている。また韻を踏む技術も二人とも凄腕。言葉を選ぶセンスも抜群だ。アルバム一枚で、一年は楽しめる。ジャンル分け不要だ。好き嫌いは分かれるかもしれないが、聴いてみるべき。通しで三回聴いてから、評価を出して欲しい。
挑戦者 - ヒップホップのみならず、音楽というモノの表現方法はとにかく自由なんだな、と感じさせられます。なのると志人と心のリリックにしても、onimasやKOR-1らの創り出すトラックにしても(なのると志人のそれぞれのソロ、並びに「月を亡くした王様」にも言えます。あと客演のaqzやMSCの漢やIFKのエローンとかも自由ですよね)。まずこの一点が既存のヒップホップとは違うところ。これリリック付けられるの?と思わせられる不可思議なトラックや、歌モノから正統なラッピング〜ポエトリーリーディングに緩急自在なフロー。降神はチャートに入る種の音楽(とすら呼べないようなモノですが…)とは全く別次元で、逆に真の意味で“音”を“楽”しんでいる印象があります。そしてリリックの内容にしてもそこらのアーティストと違う点、それは“自我(パーソナルな自分)を表現しない”ところ。彼等のリリックは政治・経済から人間の本質・精神、学級崩壊、宗教、テロ、戦争、生と死、くだらない音楽へのDIS、メルヘンな夢物語や一つの小説の様な文才に溢れたモノ…まで実に多彩ですが、志人やなのる“自身”を表すリリックは希少(逆に降神の盟友・MSCは彼等自身のリアルな経験や生活を表すリリックが大半。つまり降神とは真逆)。ある意味彼等の“個のキャラ”に匿名性が出ています。最近むやみやたらに外見やキャラを売り出し、“愛”やら“恋”を語るアーティストが多いし、いかにもノレるトラックで溢れてますが、ならば遭えてそれらの流れとは全く違う表現を追求し続けているオルタナティブなアーティストの方が面白いと思いませんか?ヒップホップに於けるある種の新しい解釈のパンク、それが降神だと思います(TBH周辺やShing02やLibra周辺、Oil Works周辺とかも良いですよね)